LPガス会社を選ぶポイント
ガス会社は全国に約20,000社ほどあり、地域や会社によって料金もバラつきがあるため、どの会社を選べばいいかわからない方も多いと思います。
提示されている値段が安いから選んだのに、いつの間にか値上げされたり、ネットで紹介業者に仲介を頼んだらトラブルに発展した!という事例もあります。
安心してにLPガスを利用するためにも、優良なガス会社かどうか判断するためのポイントを押さえておくことをお勧めします。
- Q1.ホームページなどで料金を公表してありますか?
- Q2.実際にLPガスを提供している会社ですか?
- Q3.保安体制はしっかりしていますか?
- Q4.提示してある料金は適正な範囲ですか?
ガス料金を公表している会社
ガス料金表をオープンに公表しているプロパンガス会社は極めて少なく、自由料金のため、料金形態が不透明であり消費者にとっては情報不足で、会社を選ぶ際も比較がしにくい状況です。
また、販売事業者によっては、同一の会社内であっても、顧客によって料金設定を変えているといった事象があり、LPガス全体の料金の不透明な点が問題視されています。
その問題点は、「消費者のLPガスに対する不信感」へ繋がります。
ホームページや点頭で、料金を公表をすることで、その問題に真摯に向き合っている企業は、優良な企業かどうかの判断基準にもなります。
逆に、問い合わせても言葉を濁すような企業などは、避けた方が良いでしょう。
実際にLPガスを供給している会社
インターネットや訪問・電話勧誘で、「他社に乗り換えたら、もっと安くなる」と言い、安いガス事業者を仲介する会社も多数あります。
中には良心的な会社もあるかもしれませんが、悪質な紹介業者(ブローカー)によりトラブルに発展した例もあり、行政などでも注意喚起が行われています。
インターネットが普及している現在、サイトでの勧誘か多くなっています。
プロパンガスの契約は、実際にガスを供給している会社と契約することが安全です。悪質な勧誘・紹介業者にご注意ください。
≪注意すべきサイト≫
・あたかも公的な団体であるように見せている
・適正価格や価格保証をうたっている
・すぐに個人情報を聞きだそうとしてくる
保安体制がしっかりしている会社
プロパンガスの安全・保安・供給体制がしっかりとした会社を選びましょう!
たとえ、ガス料金が安かったとしても、ガス漏れの心配がある時など電話しても対応に時間がかかるような会社では安心できません。緊急時の対応はどうなっているかのか、連絡先や監視システムがるかどうかなどは必ず事前に確認しておきましょう。
≪参考≫
経済産業省が、「集中監視システム」を積極的に導入し、高度な保安体制を構築しているLPガス販売事業者を、「ゴールド保安認定事業者」として認める制度も開始しています。
価格が妥当な会社
LPガスの紹介サイトなどでは、よく「適正価格」という言葉を使用していますが、自由料金のプロパンガスにおいては「適正価格」を定義するのは、難しいのが現状です。
「適正な範囲内かどうか」という表現が適切です。妥当な価格かどうかを判断する場合は、地域別の平均価格が公表されている公的な機関である「石油情報センター」などの情報とお住いの地域のガス会社が公表している料金を比較することをおすすめします。
≪こんな会社には注意≫
あまりにも高い場合、ガス会社の変更を検討を考える方も多いと思いますが、逆に「安すぎる」会社も注意が必要です。
原価を割るような安い価格を提示して、契約後に徐々に値上げをされ、結果として「以前よりガス料金の負担が増えた。」というトラブルがよくあります。
これは、新規顧客を獲得するためのキャンペーン価格の可能性もありますのでご注意下さい。
引っ越しの際の注意点
〇集合住宅では、大家さんの許可なしに変更することはできません。
アパートやマンションなどの賃貸にお住いの場合は、入居者が大家さんの同意や了承なしに
勝手にガス会社を変更することはできません。
ガス料金を支払っているのは入居者ですが、契約者は物件の所有者である大家さんになります。
集合住宅でガス会社を変更する場合、一部屋だけではなく、
その集合住宅全体のプロパンガス会社の変更となるため、
ガス会社変更の決定権は大家さんにあることを覚えておいてください。
〇引っ越し時は「使用停止」「使用開始」の手続きを。
①ガス会社に開栓の依頼をします。(電話,インターネットなど
- 名前
- 引っ越し先の住所
- 建物の形態の確認(一戸建て・マンション・アパート等)
- ガスの使用開始
- 訪問希望時間帯
- 使用予定のガス器具の規格…などの情報を伝えたり、確認したりします。
②ガス会社が指定日時にガスの開栓作業に訪問(時立ち会いが必要)
- ガスの元栓を開け安全点検を行います。
- 安全確認後、使用方法や支払方法、注意事項などの説明
①ガス会社に閉栓の依頼をします。(電話,インターネットなど)
- お客様ガス番号(検針票などに記載)
- 名前
- 退去する住宅の住所
- ガスの利用停止日
- 料金の精算方法…などを伝える
②ガス会社が訪問します。
- ガス会社の係員が、メーターを確認をし、ガス栓を閉めて、最後のガス料金の精算をします。
- ガス栓が室内にある場合は、立ち合いが必要になる場合があります。
③最終料金の支払
- 現地精算,口座振替,コンビニ払いなど、指定した支払方法で精算を済ませて下さい。
※閉栓・閉栓の詳しい手続きについては、各プロパンガス会社ホームページなどでご確認下さい。